バットマン リターンズ

d0105153_220579.jpg ヒーロー物の名を借りたダークファンタジー。
 1作目『バットマン』でそれまでのバットマンのイメージを覆す、暗くジメジメした世界を描いたティム・バートンがやりたいことを思いっきり炸裂させた作品がこれ。本当は1作目でも本作で展開されたストレンジワールドを描きたかったようだが、映画会社に止められ本人はかなりのフラストレーションを感じたらしい。(あの中途半端な世界観は、それはそれで魅力的なのだが)
 そしてその後『シザーハンズ』を成功させたご褒美に、好きなように『バットマン』の続編を撮らせてもらったというのがことの次第。
 舞台となるゴッサムシティはさらに暗いパラレルワールドにヘンゲ。まるで広角レンズで撮ったようなグニャリと湾曲したセットがさらに悪夢に迷いこんだような気分にさせる。
 そしてストーリーも、ペンギン男、街の影の支配者シュレック、キャットウーマン、バットマンというそれぞれトラウマを抱えている登場人物が、各々の思惑で絡み合うという歪み具合。その中で正義のヒーローであるはずのバットマンと敵であるペンギン男の違いが紙一重であることがあぶり出される。
 こんな映画がメジャーの超大作として堂々とつくられるのだから、やはりハリウッド映画はバカにできない。
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by ichio1970 | 2007-03-04 22:09 | 1990
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