髪結いの亭主

d0105153_1727459.jpg パトリス・ルコントが描く、オトコの理想郷。
 
 理容師のオッパイで性に目覚めた少年アントワーヌはそのまま中年男になり、髪結いの亭主になるという夢を叶える。しかも彼は一切働かず、店で美人の妻マチルドを見つめるだけ。しかもしかも客の目を盗んでS○Xまでしてしまう。マチルドもそんなグータラ亭主をとことん愛し、幸せな日々を過ごす。しかし、愛するあまり二人の生活は意外な結末をむかえることに。

 「かほり立つ、官能」、このキャッチコピーが『髪結いの亭主』の魅力をすべてを言い表している。ちょっとした視線、店内に響くハサミの音、髪を洗う仕草、そしてアントワーヌの変テコな踊りすべてから、蒸せ返るエロい匂いが漂ってくる。ジャン・コクトーは性器に触れずに射精することが出来たそうだが、この作品にも圧縮されたエロのイメージがすり込まれている。

 舞台は回想シーンを除いてほとんどお店のみ。この小さな空間がアントワーヌの頭の中(夢)であり、彼はいつまでもそこに住み続ける。
 こんなに奇妙で、エロくて、甘く、切ない映画はそうそうない。
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by ichio1970 | 2007-03-17 17:28 | 1990
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