ほら男爵の冒険

d0105153_1464974.jpg チェコアニメ界の大御所カレル・ゼマンの美しく摩訶不思議なおとぎ話。といってもお子様が見るような代物ではなく、ブッ飛んだ頭の中でつくられた濃厚なストレンジムービー。
 全編アニメと実写の合成映像で、これが舌を巻く素晴らしさ。色・構図・世界観、すべてにズバ抜けた美的センスがあり、観る者のイマジネーションをかき立たせる。
 
 この映画はおよそ50年前の作品ながら、昨今のCGなんて足下にも及ばない迫力と美しさ。リアルで情報量が多いだけじゃ人を魅了することはできないということを改めて知らされる。

 しかしながらストーリーはあってないような散らかりよう。はっきり言って出鱈目。でもこのことが逆にカレル・ゼマンの映像美を引き立てているようないないような…。テリー・ギリアムが惚れ込んだのも分かる。(彼は本作をベースにして、これまた狂った怪作『バロン』をつくってしまう)
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by ichio1970 | 2007-04-17 14:07 | 1960
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