ブレードランナー

d0105153_13373111.jpg  とにかくリドリー・スコット&ジミ・シードが生み出した未来の都市空間が素晴らしい。超高層ビルの下にうごめくアジアン・テイストなスラム街。住みたくはないが、一度は行ってみたい。
 それまでの未来像といえばハイテクで洗練された世界というのが大半だったが、この作品では科学は進歩していながら生活環境は後退しているというアンバランスな世界観が提示されている。(汚れた未来像を提示したのは『スター・ウォーズ』が先だが、ここまで徹底されていなかった)
 『ブレードランナー』で描かれた未来都市はその後SF映画のDNAレベルまで浸透してしまい、未だにこれを超える世界観は生み出されていない。『ブレードランナー』『マッドマックス2』『未来世紀ブラジル』が凄すぎたんで
 また、この作品にはハードボイルとクラシカルな恐怖映画の雰囲気が取り入れられていて、独特の空気間を漂わせている。リドリー・スコットは後のディレクターズ・カットでいかにもハードボイルチックなナレーションをカットしたが、個人的にはオリジナルバージョンが好き。(完全版でのユニコーンのシーンも説明っぽくていただけない)
 もうひとつ特筆すべき点は、敵であるレプリカントの死に様。女のレプリカントは主人公に後ろから撃たれてしまうし、大将のバディーがうなだれて死ぬシーンは悲しすぎる。
 文句なしの傑作にも関わらず、主演のハリソン・フォードはこの作品をひどく嫌っているのだとか。
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by ichio1970 | 2007-09-29 13:38 | 1980
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