ゾディアック

d0105153_15454229.jpg 60年代後半から70年代にかけてアメリカで実際に起きた連続殺人事件 ゾディアック事件を描いた、デヴィッド・フィンチャーによるサスペンス映画。
 フィンチャーには『セブン』以来、傑作とお仕事モード作品(それでも大抵の映画よりおもしろい)を繰り返す‘フィンチャーの法則’というものがあり、順番からするとこの作品は傑作になるはずだったのだが結果は……やっぱり傑作だった!
 
 この作品がおもしろいのは、迷宮入りした犯人捜しをするミステリーではなく、事件に巻き込まれて壊れていく新聞記者・刑事・漫画家に焦点を当てているところ。謎解きの魔力に取り憑かれ、人生を狂わせていく様がじっくりみっちり描かれている。
 フィンチャーはあくまでも事実をベースにしながら、娯楽映画としてもおもしろい作品に仕上げている。確実に次のステージに上がりました。
 それとハリス・サヴィデスの撮影が素晴らしい。この人は『エレファント』でヤ透明感のある狂気ユと呼びたくなる映像美を描き出していたが、今作では一転70年代の作品のような ささくれ立ったテイストを表現している。フィンチャーと共に彼も今後の活動が楽しみ。
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by ichio1970 | 2007-12-08 15:46 | 2000
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